しがない駐在員の日報(LA編)

駐在員とはなんたるかを綴ったドキュメンタリー的なブログです。

【食レポ】 山頭火 アーバイン店

どうも皆さん!ご存じのとおり神の舌を持ってるような気がしなくもないといわれていたらいいな~っていう僕なんですけれでも、まぁ、今だなおホテル暮らしを強いられている僕は自分で料理をすることができず、アメリカ人の作るグダグダな料理を食べざるを得ない状況なんですけどね。

 

 

もうちょっといい加減きつくなってきて。あーなんかもう普通に日本のもの食べたいなぁと思って。

 

 

で、自分の好きな食べ物なんだったかなーと思い返してみたらラーメンだったわけですよ。

 

 

いや、アメリカでラーメンは食べられないだろう…と思って検索してみたらね。出るっていうね。

 

しかも結構出るんですね。で、その中からなんか聞いたことがある山頭火アーバインにちょっと行ってみようとなったのでせっかくなので食レポします。

 

↓お店のURL

アーバイン店 | らーめん山頭火

 

 

まず皆様山頭火ってご存知ですか?僕はね、実は日本にいた時から知っていたんですよ。

 

恐らくラーメンに詳しくない方も聞いたことがあるのではないでしょうか?そう、なぜならセブンイレブンにカップめんが売っているからです。

 

 

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これです。

 

 

僕も何を隠そうこれでしか知らないです。実際のお店には行ったことありません。

 

 

北海道の旭川が本店らしいのですが、現在では国内で21店、海外でもアメリカをはじめカナダやシンガポールなど全部で32店あります。

 

え?海外店舗大過ぎ・・・?

 

 

豚骨スープがベースの「しおラーメン」がこのお店のベーシックなラーメンです。クリーミーで飲みやすいスープ。そのスープが程よくからみつくややちぢれた麺。そして食感や味の変化を楽しむため、きくらげや小梅が添えられたラーメンとなっていて、最後まで飽きない工夫がなされたラーメンです。(カップめんを食べた感想)

 

 

 

さて、前情報はこんな感じです。では果たしてアメリカの山頭火はどうなのでしょうか・・・?

 

 

 

ホテルから車で高速道路を走らせて30分。アジア系のお店を数多く抱えるヘリテイジプラザというショッピングモールに入ります。

 

 

全品1.5$!と書かれたDAISOを「うわっ、たっか・・・!」と思いながら横切り、日本の食品を扱うMITSUWAと言うお店に入店。

 

 

このお店のフードコート的なコーナーに店舗を構えているのです。

 

 

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お店はこんな感じ。(お店のHPから引用。実際は激混み)

 

3,4組が並んでいたのでその後ろに並び、列に並んでる間にガラスケースに入ったメニューに目を通します。

 

ラーメン各種が$10.99、チャーシューメン、大盛りはそれぞれプラス$1です。

 

その他ちいさな丼ものなどのサイドメニュー、セットメニューなどがいくつかあります。

 

僕はオーソドックスなしおラーメン(プラスチャーシュー)と、単品で鮭いくら丼を頼みました。

 

 

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おお、普通にラーメン。さてお味の方は・・・?

 

まずはスープを蓮華にとり、すすります。

 

・・・!なるほど、実にクリーミーで飲みやすいスープ。癖がなく、いつまでも飲んでいられるような優しい味がします。例えば、公園にある水飲み場からこのスープが出続けても飲んでいられると思います。

 

また、アメリカでは禁じ手とされるスープや麺をすするという行為ですが、ここはラーメン屋。大胆にすすることで日本ではまた味わえない背徳感という名のスパイスが加わり、この優しいスープに独特の深みを与えてくれます。

 

そしてこのスープを程よくからめとってくれる麺。スープ同様にするすると口に、そしておなかに入っていきます。

 

これだけするすると入っていくと飽きるのでは?と思われるかもしれませんが、途中きくらげで食感を変えて楽しむことが出来ますし、小梅で一瞬味の切り替えを行い、再度麺とスープを新たな気持ちで迎えることが出来ます。

 

また、鮭いくら丼ですが、しゃけの塩っけ、いくらのうまみの爆弾、ご飯の暖かさがそれぞれ違った特徴を持つにも関わらずケンカせずうまく調合し、カリフォルニアにいながらまさかの北海道を感じることが出来ました。(横にROYCEのお店があったからではないと思います。)

 

 

【総評】

★★★☆☆

普通に美味しかったです。カリフォルニアで食べられると考えれば及第点。日本で食べたら「うーん…気が向いたらまた行ってもいいかな…?」くらい。良くも悪くもセブンイレブンのカップめんとの違いがあまり感じられなかった。というか逆にそこまで再現できている日清さんに脱帽。

 

 

色々と出歩くついでにどんどんとラーメン屋開拓していきます。

「マイケルVS.アレクサンダー」

海外の方からするとですね、どうも日本の名前って基本的に発音しにくいみたいで。

 

 

駐在員って結構な割合で欧米の名前のニックネームをつけるみたいなんですね。

 

 

だいたいは自分の名前に少し似た名前をつけるっていうパターンが多いみたいなんですけど、(例えばオサムならSAMとかね)僕はちょっと違う方法で行こうと思いまして、最終的に「マイケル」か「アレクサンダー」のどちらかまで絞り込みました。

 

ちなみにマイケルは僕のいにしえからの愛されニックネームで、アレクサンダーは皆に忘れ去られている僕の実のミドルネームなのです。

 

いや、実際すごい悩みましてね。マイケルならずっと呼ばれ続けているのですぐさま反応できるのに対し、アレクサンダーはなんといっても本名ですからね。

 

で、迷った末に会社の同期のラインにこの議題をふと投げかけましてね。もう同期に決めてもらおうと思いまして。一石を投じたわけですよ。新たなきのこ・たけのこ戦争ですな。

 

もう、これで同期同士がヒートアップして争い始めて「やめてーーー!私のために争わないでーーー!!」ってなるかなー?って思ったんですよ。

 

 

 

そしたらまさかの全員マイケルを推すというね。たけのこの里圧勝ですわ。

 

 

だからもう「マイケルで行きます」つって名刺とかにも入れちゃいまして一応マイケルで通しました。

 

 

そんなこんなである日、全米にちらばっている営業とこっちの本社側とで全米の電話会議があったんですけど、それで僕も出席したんですよ。

 

あんなこんとやこんなことを話し合っていたんです。まぁ、これは内容が言えないので「きのこの山はチョコが手につかない」とか「たけのこの里はクッキー部分がうまい」とかまぁ、そんな感じで意見交換が行われていたと思っておいてください。

 

 

そんな感じで熱い議論が繰り広げていたら、司会の人が思い出したように「そういえば今回から日本から来たマイケルに会議に加わってもらうからよろしく」と言うもんだから僕も「あ、マイケルです。よろしくお願いします」ってあいさつしたんですよ。

 

 

さぁ、あとは聞きに徹するだけかな・・・?って思ってたらある人から「彼はなぜマイケルなんだ?」という質問が飛び出したのです。

 

 うわ、説明するのめんどくさい。と思って「いやー、話すと長いので!やっぱり僕はたけのこの里の食感g…」

 

「いや、マジで。なんで?」

 

再度質問される。どんだけ興味津々なんだ。

 

すると、会議室が静まった。

 

 

え、これマジで説明せなあかんやつやん・・・。

 

 

僕も観念してこう口を開いた…。

 

 

「Weii, it's a nickname from my schooldays. When I first introduced my self to my classmates, I told them my middle name is Alexander, which it really is. I thought they will remember my name by saying that. Then after the self introduction part, one of my classmates tried to call my name but he was like "Wait what was his name? I do remember he had an American name....." "MICHAEL???" That's how I became Michael.」

 

 

 会議室が爆笑の渦に包まれましたわ。全米を笑わせました。みんな口々に「いや~それはマイケルだわ笑」とか「そうだな、お前はマイケルだ!笑」と笑いながら肯定し、僕も初めて英語のすべらない話を成功させホクホクしていたのですが、その時皆の笑い声の中にひとつ不穏なセリフを聞き取ってしまったのです。

 

「お前はマイケルじゃない」と。

 

 

初めてですよ、僕のリスニング能力の高さが仇となったのは。

 

 

え、いや、なんで?どいつが言ったんだ・・・?僕が静かに会議室を見まわすとすぐにわかりました。一人だけ笑っていない人がいたのです。その人と目があい再び言われました。

 

 

「お前はマイケルじゃない」

 

 

っていうか、お前普段席隣やんけ!!そんなことを思いながら普段一緒に仕事してたんか!!

 

 

僕は静かに聞きました。

 

 

「なぜ僕はマイケルじゃないんだい?」と。

 

 

すると、「いや、すまない。君の話を聞いてなぜマイケルなのかというストーリーは分かったのだが、君はマイケルという顔をしていない。アレクサンダーならまだ分かる。でも私の中では君はどうしてもマイケルではないのだ。すまない。」

 

まさかきのこの山派がまだ潜んでいたとは・・・。

 

というか!普段は逆のことを言われるのに!!

 

なんせ僕マイケルと呼ばれた回数は多分5万回くらいあると思うんですけど、アレクサンダーって呼ばれたことたぶん30回もないと思うんですよね。

 

 

まぁ、そうやって言われるものだから僕も仕方ないので「分かった。いつかマイケルと呼んでもらえる時が来ることを願うよ」とだけ言い、また会議に戻りました。

 

 

あの会議から一週間ほど経ちましたが未だ彼からマイケルと呼ばれません。

 

僕は知っています。誰かが「マイケルがうんぬんかんぬん」とか僕の話をしていると「奴はマイケルじゃない」と彼がぼそっと言っているのを。(念のため言っておきますけど、僕と彼の関係はこの件以外はすこぶる良好です。)

 

 

やらなきゃいけないことが多いのにまた一つ「きのこの山派の撲滅」という新たな駐在の目標ができてしまいました。 

 

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「休日とあと初心を忘れないという話」

なんとまぁ、早いものでこちらに来てから10日が経ちました。

 

 

 

 

この間何って淡々と仕事してました。

 

 

 

  

淡々とし過ぎていて、なんかもう5年くらいアメリカで働いていたかな?くらいの溶け込みっぷりでして。

 

 

 

前の職場のことなんかもうすでに朧げで、多分同期の名前半分くらい言えないんじゃないかな?って(嘘だゾ★)

 

 

 

 

 

まぁ、平日はそんな感じで、土日はというと最初の土日ってもう時差ぼけ直すことに全力を注いでたもので何してたかって言うと、キャンペーンで無料で読めたジャンプの迷作野球漫画のMr.フルスイング(通称ミスフル)をひたすら読むというかなりなんとも言えない過ごし方をしていました。

 

 

 

 

なので、昨日の土曜日が実質初めての休日だったのです。

 

 

じゃあ何をしてたかって言うと、駐在員の皆様とそのご家族でBBQというこれまたアメリカンな過ごし方をしたのです。

 

 

これがまたすごい楽しくてですね、駐在員の皆様のお子さんとか来られてたんですよ。

 

 

 

一番年上の子で6歳くらいだったんですけど、僕自身周りに小さい子がいなくて最近では子供と関わりが無かったんです。

 

 

 

僕結構クラッシャーとかデストロイヤー的な一面が無くもないので、なんかの拍子で傷つけてしまうものが苦手で、こう子供とか、老人とか、iPhoneのガラスフィルムとかそういうのが苦手なんですよ。

 

 

 

あーお子さんの相手できるかな?大丈夫かな?って思ってたんです。

 

 

 

そしたら僕まさかの子守の天才という謎の才能を持ってたみたいで、もうお子さん達と遊びまくりで、僕自身もはしゃいでたんですよ。ボール遊びしたり、プールサイドで遊んだり、河童とは何かという説明をしたり。すごい楽しかったんですよ。

 

 

 

で、奥様方は奥様方で僕の最近のすべらない話の鉄板である「兵庫で働いていた時にボロ団地で4人暮らしをさせられていた話」と「ボート免許を取るときに湖に落ちた話」の二枚看板を中心に笑いを取りつつ、アメリカで幼少期を過ごした経験があったので、その経験からお子さん達はどのようにして過ごすべきなのかという熱い教育論をぶつけてアドバイスをした事で奥様方の心も鷲掴みにしましてね。

 

 

で、かくいう僕は奥様方のアヒージョやらお肉やらで温かみのあるお料理に舌鼓を打ち、お腹の方を満たしまして。

 

 

 

 

もう何というかみんながみんな幸せという素晴らしい休日を過ごしたのです。

 

 

 

 

 

 

もうすごい満足して、鼻歌歌いながらドライブして帰ってね。ホテルに戻って、ベッドにダイブして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんで、俺独身やねん!!!!!」と思わず叫びました。

 

 

 

いや、もうね。眩しい。多分カリフォルニアの日差しのせいじゃない。でも眩しい。

 

 

 

美味しいお料理作ってくれる綺麗な奥さん俺かて欲しいわ!!

 

 

目に入れても痛くないような可愛い子供俺かて欲しいわ!!

 

 

 

 

でね、僕思い出したんですよ。駐在の目的を。

 

 

シェアを上げてくるとか、利益率を良くするだとかじゃあない。

 

 

ミーシャバートンみたいな奥さんを見つけてくる事だってね、思い出しました。

 

 

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↑全盛期のミーシャバートンさん。

 

 

なので5時間ほど寝て朝から早速ニューポートビーチ行ってきます。

 

 

運命的な出会いをしてくるので皆さん期待しておいてください。

「出発&到着」

6月23日。

 

前日に高校の友人たちと日本での最後の晩餐になぜかインド料理屋へ行き、そしてなんだかんだでタイミングが悪く結局誰もいなかった実家を後にしながら思った。「本当にこれから駐在行くのかな・・・?と。」

 

まったく実感のないまま関西国際空港へ。

 

なんだかふわふわした気持ちのまま第一の関門、「チェックイン」がやってくる。

 

 

なぜこの他愛もないフェーズが関門なのか。それは僕がビザを取得しておらず、かつ日本のパスポートでチケットを取ったからである。

 

一応整理すると、僕は日本出国時には日本のパスポートで出国し、アメリカ入国時にはアメリカのパスポートで入国するようにアメリカ大使館で言われた為、このような方法で入国、滞在をすることとなった。でもこれって非常に釈然としないんですよね。なんか釈然としないですよね?

 

 

「すいません、ビザ等は取得されていますか?」という質問からややこしいことを言われる気がしてならない。そんなことを考えつつ、チェックインカウンターを訪れた。

 

パスポートをチェックしつつ、すかさず「すいません、ビザ等は取得されていますか?」と言われる。

 

うわ、きてしまったああああ。でも僕は毅然と「あ、あ、あの!え、永住権持ってるんです。こ、これ、パスポートです!」と言いました。

 

ちゃんと言えたかな?

 

僕のアメリカパスポートを見ながらなぜか「ふっ」と一瞬鼻で笑われて「はい、大丈夫です。」と言われ第一関門突破。

 

何がおかしいねん!!

 

 

釈然としないまま第二の関門「出国審査」へ。

 

 

ここでもどうせ「すいません、ビザ等は取得されていますか?」って言われるだろうなぁ・・・と思いながら出国審査開始。

 

「はい、結構ですお通りください」

 

 

「あ、違うんですよ~米国の永住権持ってまして~ほらここにぱすp・・・え?」

 

 

まさかのスルー。

 

 

もうすごいめんどくさいごたごたに巻き込まれるだろうなぁと覚悟していたので、かなり早めに行ったのですが、裏目に出て何とも言えないラウンジでひたすら時間をつぶしていました。

 

 

ここから飛行機に乗るわけですが、ここでは特に事件はなく、しいて言うなら何かターバン巻いた人が客室乗務員と何やら揉めていたっぽい事と、2015年のM-1の動画が見れたので見ていたのですが、やっぱりタイムマシーン3号のネタが一番面白かったんじゃないかって思ったくらいでした。

 

 

10時間半後、無事にロスにつきまして、ここで最後の難関、「入国審査」が待ち受けていました。

 

 

最悪ココで強制帰還もあるなって覚悟していました。もうそうなったら帰りの便は下町ロケット全話見てやろうって。

 

 

僕はアメリカ人なので、アメリカ人のレーンでスムーズに入国審査が始まりました。対戦相手は素手で戦ったら僕はまず3秒でミンチにされるであろう屈強そうな黒人のおっちゃん。

 

 

おっちゃん「Where did you come from?」

 

ふっ、愚問だな

 

僕「Japan」

 

おっちゃん「OK.」

 

余裕やな。

 

おっちゃん「How long have you stayed in Japan?」

 

・・・え、どんくらい?去年アメリカ行ったけど完全に日本人として行っていたけど、アメリカ人としてってことか?となると・・・

 

僕「Thirteen? No… Fourteen ? No… mmmm…. A long time !」

 

まぁ、17年だったんですけどね。

 

おっちゃん「Business?」

 

いや、子どもの頃からだから・・・うーーんと・・・

 

僕「Yes, business」

 

嘘はついてないからね。

 

おっちゃん「Teaching English ?」

 

いや、車会社だから・・・

 

僕「Sort of !」

 

 

中高の時、期末試験前とか結構教えてたし。

 

 

おっちゃん「OK Welcome back to the United States.」

 

 

うおおおおおおおおおお!!めっちゃ違和感ある!!!

 

 

おかえりなさいってもう17年間帰ってないんですけど。家出にしてもかなりやりすぎですよ。僕のこの17年間だってそりゃあね、それなりのドラマがありますよ。

 

17年前の僕は言ってしまえば日本という異国で暮らし始めたわけですからね。そりゃあもう苦労の連続で、初めて日本の小学校の掃除時間の同級生たちの雑巾がけを目にしたときは「うわ、奴隷かよ・・・」って思いましたし、給食当番で牛乳を持って来たり、スープをよそったりしている同級生を見て「うわ、奴隷かよ・・・」って思ったもんですよ。

 

それがですよ?もう十数年後には、お店でいの一番に雑草抜きをして「店長!雑草全部抜いてきました!」ともう社畜という名の会社の奴隷をやっているんです。それくらいこの17年というのは重いはずなんです。

 

 

それをおかえりなさいの一言で済ますとはどういうことじゃ!!!

 

 

とは全然思わず、「Thank you」と颯爽と入国審査を終えました。

 

 

全ての懸念事項が解決し、「やったあああああ!」という気持ちを胸にタクシーに乗り込み、会社横のホテルに到着し、「やったああああ!」とベッドにルパンダイブを決め込み、足をバタバタさせながら脱力していました。

 

ハイジの小屋のシーツってこんな感じなのかな?とか思っていたのですが、ふと、「ついたら電話してください」という駐在員の先輩の言葉を思い出し、脱力しながらも手だけ電話機に伸ばし、電話を掛けました。

 

 

僕「もひもひー、ぶじにほてるにつきましたぁー」

 

 

先輩「あー、そう?じゃああと5分後迎えに行くけど大丈夫?」

 

 

!?!?!?!?

 

 

しゅ、しゅ、しゅ、出勤!?まだロスについて1時間もたってないのに!?

 

 

おいおい、先輩ここは自由の国アメリカだぜ?俺は自由にさせてもらうぜ・・・?

 

 

そう、初めが肝心。始めにガツンと言っておかないと。そう思いながら僕はすぐさまこう答えました。

 

 

 

 

 

僕「すいません、あと10分だけください!!」

 

 

 

17年という月日は重すぎた。

最終出社日〜僕はそこまで有名人じゃあないという話〜

先週の金曜日は本社での最初出社日でした。

この前日までは気持ち的にフワッフワッしてて、後輩達の前で「アメリカでどうしたらええねん…!」とそれはそれは情けない姿を晒してたんですよ。

回転寿司をみんなで食べてたんですけどね。いつもなら必ず食べるカリフォルニアロールもこの時ばかりは食べないというアメリカに対する細やかな反抗を見せていました。

日本でやり残した仕事はないか?このままアメリカへ行ってもいいのか?本当に向こうで仕事をやっていけるのか?嫁さんは果たして本当に見つかるのか?色んな気持ちが渦巻いていました。

もうはっきり言いましょう。僕の気持ちの方が回転寿司よりもぐるぐる回ってました。

それがですよ。不思議と最終出社日の朝。すっと起きて、「ま、なんとかなるか」と気持ちが落ち着いていたんですよ。気持ちが回転寿司から回らない寿司になってたんですよ。

もう、何というか大学生のバイトじゃなくて歴戦の大将が握ってくれてるようになってました。へい、おまち!みたいな。

そんな気持ちでね。ゆるりと出社しました。

午前中。

まず、パソコンでメールをチェック。仕事を全て後輩と上司に引き継いだので僕宛のメールはほとんどありません。

ほとんどないんですけど、一つだけ僕がこの日に受け取らないといけないメールがあったんです。

ズバリそれはアメリカに着いてからの具体的スケジュール。

どこに泊まるとか、いつ出社するとか、誰が迎えに来るとかそういう感じのです。

メールボックスを開ける。

メールを探す。

見つからない。

一回Outlookを閉じる。

再度開く。

メールを探す。

ない。

なるほど、これ一見すると何もメッセージが無いように思えますが、僕には見えます。

ズバリこれは駐在員たるもの一を聞いて十を知れというメッセージですね?限られた情報で正解までたどり着いて見よ。的な。

昨日までの僕ならいざ知らず、今は大将なんでね。冷静沈着に魚を締めるように、「後日gmailに送って下さい」とリマインドメールを送っておきました。(後日ちゃんと届きました)

午後。

後片付け的なことをしつつ、挨拶回り。

この時お世話になった人達に色々とご挨拶していたのですが、ほとんど関わった事のない人達や知らない人達からも結構話しかけられまして、「頑張ってね」とか「体には気を付けてね」的な事を結構言って頂いて本当に嬉しかったです。

嬉しかったんですが、全然知らない人から「キャプテンアメリカになってこいよ!ガハハハハ!」と言われたのだけは本当にリアクションに困りました。嬉しかったですけどね。

まず僕そもそもアメコミそんな知らないんでキャプテンアメリカも全然知らないんですよ。なんか人を助ける青い人ってことしか知らなくて、僕の中ではドラえもんと同じなんですね。

だからとりあえずより身近なドラえもんを目指す事にしました。

終業後。

午後皆様からの熱いメッセージを自分の中で反芻しながらオフィスを後にしました。

帰ってる途中でも結構話しかけられたりしましてね。またまた知らない人達からも暖かいお言葉をいただきながら帰っていたのですが、もうその頃には目頭が熱くなり、汗だかなんだかよく分からないものが目に溜まってました。

そんな中会社の外に出るゲートに向かって歩いていたのですが、途中で財務部とかがある建物の横を通り過ぎていたら遠くの方で大きく両手を振ってる人が三人ほどいたんですよ。

どう見ても知らない人達。

「おいおい、どんだけこの会社は温かい会社やねん…!」と僕も負けじと手を振ったんです。

すると予想に反して「え?」みたいな顔をされたんです。

僕も「え?」ってなってふと後ろを見たら車が一台来ていて、運転手も「え?」って顔してるんですよ。

それでね、僕気づいちゃったんですよ。あ、この車を誘導してたんだって。

そこからですよ、もう一目散に逃げました。心底最終出社日で本当に良かった。

この少し前まで僕の目に溜まっているものが何なのか分かってなかった僕ですが、最終的には涙だったなって。そんな話です。

「赴任日」

いやーーーー、すっかり忘れてました。いや、もう結局いつ行くんですか?(怒)って方も多かったかと思います。

 

もう今のところブログのタイトル詐欺もいいところでしたね、本当に申し訳ございません。

 

お詫びとしてうちの実家の可愛いにゃんこの写真をお見せします。

 

 

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美しい・・・

 

 

そう、赴任日ですが、6月23日(木)です!6月23日に日本を発ち、ロスに同じく23日に着きます!

 

 

思えば3月中旬からずいぶんと掛かってしまいました。本来はもっとスパンは短いと思いますよ。

 

 

 なぜ23日にしたのか?ポイントはいくつかあります。

 

 

  •  大安

いくつかっていうか、気持ち的には理由の9割くらいがこれかな?カレンダー眺めてて、「おお、この日大安やん」って。

 

  • 平日

駐在員の方に迎えに来ていただいたりする際にはやはり休日よりも平日に来る方がベター(休日潰されたくないですもんね)ってのでよっぽどの理由がない限りは土日祝は避けましょう。

 

  • 後半

これはもしかしたらうちの会社内の都合なのかもしれませんが、前月分(まだフルで日本で働いていた月)の給料を受け取ってから赴任しないと税金関係がややこしくなるとか。うちは毎月15日に給料が支払われるので15日以降に赴任してくださいと言われます。さらに次の月に赴任するとなると、辞令が出てから一か月以上が経ってしまうので、必然的に月の後半になるというわけです。

 

 

とまぁ、こんな感じです。僕の場合は自由に赴任日を決められたので、上の要素を考慮して自分で決めました。

 

本来は色々なことを考えて赴任日って決めるみたいです。例えば交代で駐在に行く場合などは交代する方との引継ぎを行わなければならないので、その方との調整もありますし、急ぎで行かなければいけない場合はとにもかくにも行けってのでバタバタしていくこともあります。あとはフライト日程とかですね。(日本~ロス線は毎日運航している)

 

もちろんその場合はそっちの都合を優先して赴任日は決定してください。

 

さて、こんな感じですかね。とりあえず赴任日言っとかないとってので内容短いですけどこんな感じです。うちの猫に免じて許してにゃん!

「尊敬する先輩から学ぶ名言10選」

突然ですが、皆さんの会社に労働組合ってありますか?(だいたいの所はあるんですかね?)

 

僕は何を隠そうウチの会社の労働組合の支部委員というまぁ、学校で言うところの学級委員的なことをやっていたんですよ。まぁ、学級委員といっても大したことはしてなくって、実際には全然そこまで仕事してなくてですね。まぁ、実際にはストーブ係くらいの事しかしてなかったんですけどね。

 

で、その労働組合の世界に僕を引き込んだ偉大な先輩がいるんですよ。すごいスカウトされてね。まぁ、みんなやりたがらないからそれはもうすごいスカウトされてね。

 

僕もまぁ最初丁重に断ろうかなとも思ったんですけど、ふと僕の数あるバイブルの中の一つである「サラリーマン金太郎」の金ちゃんが労働組合の委員長をやっていたのを思い出してですね。まぁ、急に手のひらを反して引き受けたんですよ。

 

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参考:金ちゃんが労働組合の委員長をやる17巻

 

 

金ちゃんはこの話で実際に会社が大量リストラを敢行しようとしたのに対抗して色々と策を講じて見事組合員たちを守るっていうすごい「これぞ労働組合!」って感じの働きを見せるんです。すごい「うおおおおおお!」って感じで。ほら、見てください。この巻のサブタイトルも「金太郎、覆す」ですよ?そらもう、「うおおおおお!」ですよ。

 

僕も労働組合の支部委員になった当初は「うおおおおお!」って感じだったんですよ。やったるぞーって。

 

でも、悲しいかな。いや、幸運にもかな。うちの会社全然リストラとかしないんですよね。全然その気配すらなし。

 

だからもう僕も「うおおおおおお!」って感じでプリントを配るくらいしか実際にはしてなかったんですけどね。

 

まぁ、そんな話はどうでも良くて、とりあえず駐在するにあたってこの役職を降りることになりましてね。色々と自分の中で労働組合の活動に関して振り返っていたんですよ。

 

そしたらこの労働組合の世界に引き込んでくださった尊敬する先輩に数々の名言があることに気付きまして。ぜひシェアさせていただきたいなと思いまして。

 

あと、なんかこの記事のタイトルみたいな記事って世間一般でよくあるじゃないですか?なんか僕も似たようなの書けるんじゃないかなってふと思いましてね。この記事を書かせていただいた次第です。では名言集をご覧ください。

 

 

 

第10位 「あー、そうか!!俺ら初歩的なミスをしてもうたな。俺らも勉強せなあかんな…」

 
選挙関係のプリントを配布しているときに配布先リストに外国人社員のお名前があったんですよ。それで先輩に「あの、このリストなんですけど、外国の方って選挙権ないですよね?渡したら問題になりません?」って相談した時に言われた言葉です。
 
 
個のミスはチームのミス。ワンフォーオール精神が伺える名言です。
 
 
 
 
 
第9位 「僕の趣味はね、ナンパ。」
 
40半ばなんですけどね、先輩。。
 
何時いかなる時も若くあれというメッセージが込められた名言です。
 
 
 
 
 
第8位 「サントリーウィスキーはね、僕の青春の味」
 
サントリーも思わず「!?」ってなることでしょう。
 
あの大企業をも自分色に染めてしまう先輩の影響力ぱねえ。
 
 
なんでも自分色に染めてみろという思いからきた名言です。
 
 
 
 
 
第7位 「どうしようと思った時にふと君の顔が思い浮かんでね、気付いたら君にお願いのメールを送ってたよ。ありがとう。
 
この前日のことなんですけど、先輩が労働組合関係のメールを全体に流すのを忘れてそのまま帰ってしまっていたみたいで、僕に全体にメールを流しておいて下さいというお願いの電話をしてきたのです。で、次の日僕に直接お礼を言ってきたという流れです。
 
 
 
 
 
まぁ、僕メール流してなかったんですけどね。
 
 
常に感謝の心を忘れるなかれという内容の名言です。
 
 
 
 
 
第6位 「僕の跡を継げるのは君しか居ない」
 
「本当にごめんなさい!」ってすかさず答えました。
 
 
常に未来を見据える視点の重要性が分かる名言です。
 
 
 
 
 
第5位「ンゴゴゴゴゴゴオオオォォォ!!フシュルルルルウウウゥ!!(同時に)」
 
まぁ、ちょっとこれ僕の拙い文章力だと表現ができないんですけどね。同じ部屋で寝てたんですけど、先輩のイビキがすごくてですね、こう、なんていうんですかね。イビキって大別すると「ンゴゴゴゴオ」って息を吸うときの音と、「フシュルルル」って息を吐く音の二つがあるじゃないですか。
 
 
 
先輩はなんとこの二つの音を同時に出せるんですよ。
 
 
あの、ちょっと皆さんこれやってみてほしいんですけどね。ね?できないんですよね。人体の構造を超越したすごい先輩なんです。
 
 
「オンリーワンになれ」という思いが込められた名言です。
 
 
 
 
 
第4位「副社長と僕同期みたいなものですもんね?」
 
まぁ、同期ではないんですけどね。あんなに困り顔の副社長を見たのは初めてでした。
 
 
常にビッグな人たちと肩を並べろという教えが分かる名言です。
 
 
 
 
 
第3位 「君はATとMTならATを選ぶタイプか?」
 
これは労働組合関係なくて、僕が普段仕事で使っているとあるシステムがあるんですけど、このシステムに異常がおきてしまって全く使えなくなって、この先輩にシステムを直す依頼をしたんです。
 
そしたらその普段使っているシステム、この時初めて知ったんですけど、マクロが組まれていて楽に使えるように設定されていたみたいで本来は毎回ややこしい入力をしないといけないシステムだったようなんです。
 
で、先輩が「設定どうする?本来のシステムに戻すか?」て言ってきたので、
 
「いや、設定変えないで下さい」と答えたところ、この台詞を言われたというわけです。
 
これにはさすがの僕も結構強めの口調で「ATでいいんで早くしてください」って言い返しちゃいますよね。
 
 
簡単な方法と難しい方法なら難しい方法を取れというどっかで聞いたことあるような名言です。
 
 
 
 
 
第2位 「でもこの仕事は色々な発見ができるよ?おじいちゃんおばあちゃんは朝が早いんだなーとか、犬って吠えるとうるさいんだなーとか」
 
朝の5時半に会社の近くでビラを配るという仕事を命じられた時に僕があからさまに嫌そうな顔をしていた時に言われた台詞です。
 
 
あとは朝早くって寒いんだなぁとかですか?って心の中で思いながら聞いていました。
 
 
現場主義の重要性を説いたありがたい名言です。
 
 
 
 
 
第1位 「でも僕のfirst kissはAmericanですから!」

 

この先輩含め、いろんな方々と呑んでいた時に、以前この先輩がみんなと飲んでいた時にふと途中で怪しいネオン街に一人消えていった時があったらしいんですけど、その時のことを追及されていた一幕があったんですね。その時の言い訳がこちらの台詞です。

 

Globalな人材になれというワールドワイドな名言です。

 

 

 

いかがでしたか?どれもすごい為になりませんか?感心したそこのアナタ!レッツ、組活!