しがない駐在員の日報(LA編)

駐在員とはなんたるかを綴ったドキュメンタリー的なブログです。

VS. 日本経済新聞

たまには仕事の様子でもお伝えしようかと思いましてね。

 

 

一応僕はオクラホマへ行って船を造る以外にもきちんとそれなりにデスクワーク的なこともしてましてね。

 

 

自分のデスク的なものがあるんですよ。

 

 

日本の一般的なデスクよりも気持ち広めなデスクにザ・アメリカというようなあのデスクとデスクの間の仕切りみたいなやつもあるんですよ。

 

「海外 オフィス 仕切り」の画像検索結果

(イメージ図)

 

まぁ、やっぱりアメリカっていうとね。こう個人個人で動くみたいなイメージがあると思うんですけど、やっぱり働く環境もこんな感じで日本とはだいぶ違います。

 

自分の城をね、築けるんです。

 

で、僕は船を造るという仕事以外にも販促品を作るという仕事も実はしています。

 

 

この、美術の成績が4だった僕が、だ。(我が校は10段階評価でした)

 

 

この一年間、試行錯誤しつつも時には失敗し、でも時には革命的なものも生み出して会社に貢献してきたのですが、それはまた別のお話。

 

 

とりあえずその作ったものの山やらサンプル品やらが僕のデスクの周囲にはたくさんあり、僕のデスクを取り囲むように置かれています。どこか秘密基地めいたそんな素敵なデスクなのです。

 

 

今日、そんな秘密基地を少しばかり整理していたんですよ。段ボールを動かしたりして。

 

よっこらせって段ボールを持ち上げたらね、いたんですよ。

 

 

Gが。

 

 

 

いや、まずですよ。まずGってカリフォルニアにいるんだなって。

 

 

幼少期カリフォルニアで過ごしてた時には一度も見たことがなくて、(今思えば北の方に住んでいたので寒いのかもしれません)当時僕の中では空想上の生き物レベルだったんですけどね。ペガサスくらいの存在だったんですけどね。

 

 

いやー、いるんだなって。

 

 

ちなみに僕とGさんとの歩みは以下のような感じです。

 

幼少期(カリフォルニア):Gとはなんなのか?Gそのものの存在を疑っている。

 

小学校高学年(ここから日本):当時住んでいたアパートで初遭遇。めっちゃ飛ぶタイプ。以降苦手意識が明確に芽生える。

 

中学校ー高校:一夏に一匹程度の割合で遭遇。お手洗いでの遭遇率高し。まだ殺すことができない。

 

大学:一夏に2匹程度の割合で遭遇。初犯はこの頃から。当時よく使用していた凶器は古い週刊少年ジャンプ

 

社会人(兵庫):築60年超、窓はまともにしまらない、ドアには大きな隙間のある超絶古い団地に住まわされていたこの時はもはや大勢のGとテラスハウス状態。何匹殺害したか分からない。また、皮肉なことにこの頃から漫画テラフォーマーズが人気を博す。

 

社会人(本社):カニは出るわ、カエルは出るわというこれまたとんでもない寮で生活するも、不思議とGとの遭遇は二年間で一度もなし。

 

 

以上のような状況でして、実に3年ぶりに相対したわけです。

 

 

悲鳴を出すかと思いました。

 

 

ところがね、皮肉なことに仕切りのせいで、もうなんというか孤独な戦いなわけです。他のデスクから様子も見れないですしね。

 

 

もう、自分のデスクを囲う城と思っていたものが実はコロッセオだったんです。

 

 

僕は早速武器になりそうなものを探しました。

 

 

注文書、販促品、ペン。

 

 

どれも絶妙に武器にならない。

 

 

しかしもたもたしているとGは逃げてしまう。

 

 

えーーーい、もうこれだ!

 

 

 

僕は瞬時にそのへんにあった日本経済新聞を筒状に丸めながら右手に収め、得物を作り、Gにめがけて一心不乱に振り下ろした。

 

 

「頻尿に効く薬の宣伝」!

 

「いろんな会社の人事異動情報」!

 

「会計で差がつくうんぬんかんぬんの宣伝」!

 

私の履歴書」!

 

 

数回振り下ろしたあと、恐る恐るGさんの様子をうかがってみると、もう動けなくなっていました。勝利です。

 

 

そんなわけで日本経済新聞という有益な情報媒体のおかげでこんな非力な僕でもGに打ち勝つことが出来ました。

 

 

ありがとう、日本経済新聞

 

 

ちなみに、この新聞は駐在員全員に回覧で回ってくるもので、まだまだ回覧される予定のものを思わず使用しました。

 

 

今もわが社では日本経済新聞が駐在員の間でひっきりなしに行き来しているが、5月29日付のものを見た人はいないという。。。