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しがない駐在員の日報(LA編)

駐在員とはなんたるかを綴ったドキュメンタリー的なブログです。

VS.DMV その2

トラブルに巻き込まれた前回の試験から約1週間。なんとか筆記試験合格をつかみ、実技試験へと駒を進めた。

 

 

実技試験では実際の道路で運転し、右左折や走行スピード、目視の有無や、運転席回りの装置の名称の確認、市街地での駐車やバックの技術などを問われる。コースはその時の試験官の気分次第で変わる。

 

 

会社の近くの試験場が結構難関ということで、念には念を入れて土日にポケモンGOに勤しみたいのをぐっと堪えて実際の試験場に赴き練習した。

 

 

そして昨日本番を迎えることになった。

 

 

一緒に来た先輩(免許保持者が一緒に来ないといけない)から「君に受かってほしいという気持ちと落ちてほしいという気持ちが今ちょうど50:50。」という熱い激励を受け、いざ試験へ。

 

 

受付を済ませ、車の中で待機しているとアジア系のおっさんの試験官がやってきた。

 

 

試験官「じゃあまずライトの確認から。」

 

 

一連の車の動作の確認作業をやっていき、終えると助手席に乗り込んでくる。

 

 

試験官「それでは発進してください。」

 

 

賽は投げられた。

 

 

僕はまずゆっくり発進し、公道に入る手前で一旦停止。一方通行の道路なので右折のウィンカーを出しつつ、目視で周囲を確認。左から絶妙な位置で車が走っていたので待機した。すると、

 

 

試験官「何をやってるんだ!今の行けるだろ!ここはカリフォルニアだ!ちゃきちゃき運転しないとやられるぞ!!」

 

 

僕「ヒェ・・・」

 

 

試験官「ほらー車がどんどんくるー!!さっきのが完璧なタイミングだったんだ!」

 

 

僕「す、すいません。」

 

 

 

考えうる最低のスタートを切った。

 

 

しばらく走らせると住宅街へ突入。住宅街では歩行者に気を付けているか。右左折がきちんとできているか。そして駐車技術とバックの技術の確認が行われる。

 

 

「ほかの車が停止線で止まらず走るかもしれない。」「歩行者が急に飛び出すかもしれない。」「ヒュンダイを知らないのは日本だけかもしれない。」あらゆるかもしれない運転を想定して走るもことごとく試験官に「遅い」と否定される。

 

 

しまいには試験官からの指示も「はい次左」「はい右」「あ、あ、今の所右!はい、うまく曲がれなかったー減点―。」と段々雑になる。

 

 

こんな感じで雑になると落ちている可能性が非常に高いらしい。

 

 

(あー、やばいな。でもまだたぶん大丈夫なはず・・・!)

 

 

 

試験官「はい、じゃあ市街地抜けようか」

 

 

えええええええ!!!ち、ち、駐車は!?バックは!?

 

 

 

もうね、こんな感じに何か重要な項目をすっとばされるとだいたい落ちているパターン。

 

 

そのまま試験場へとぼとぼと帰って行った。

 

 

試験場へ戻ると試験官による振り返りと採点、そして結果発表が行われる。

 

 

試験官「いいか!この国には優先権があるんだ!優先権があれば堂々と走る!お前は注意をしすぎだ!ここは改善する必要がある!他の所だとな・・・」

 

 

試験官「・・・」

 

 

???

 

 

試験官のペンが止まる。ん?なんだろうと恐る恐る採点シート覗くと、

 

 

 

バック、駐車の項目だった。

 

 

試験官「・・・。」 

 

 

僕「・・・。」

 

 

 

試験官「いいか、交通ルールを守らないやつはクズだ。だが、歩行者を守らないヤツはそれ以上のクズだ。というわけでお前は合格だ。28番の窓口に行って免許証をもらってきなさい。」

 

 

こ、こいつ!試験項目を忘れたくせに、なに鈴取り合戦の時のカカシ先生みたいなこと言ってんねん!!

 

 

と思いつつもまぁ、合格なんで特に文句も言わず、無事免許証をゲットしましたとさ。

 

 

 

なんというかまぁ、筆記試験の時からですが、全体的に腑に落ちなかったです。

 

 

 

 

VS.DMV

いやはやすっかり更新が止まってしまいまして。

 

あの、言い訳をさせていただくと、出張と引っ越しが同時期に重なりまして。しかも今日ようやく新居でネットが開通しまして。

 

 

そんなわけなんです。

 

 

まぁ、なんだ…。

 

 

許せ…!

 

 

 

 

さて本題ですが、先日カリフォルニアの運転免許の試験を受けてきましたのでその様子をお伝えします。

 

 

八月某日。普段の出勤ルートとは違う道で車を走らせる。目的地はそう、DMV

 

 

まるでDAIGOだが、DMVとは(Department of Motor Vehicles)の略でいわゆる運転免許センターのことである。

 

 

今回カリフォルニアの運転免許取得にあたりペーパー試験を受けに行った。

 

 

ついてそうそう列に並ぶ。皆ついてまず列に並び、免許証記載事項などを記入する書類を受け取る。そして書けたらまた列に並び、その書類と他の書類を出すという寸法だ。

 

しばらく並んでいると僕の番となった。

 

 

係の人「はい、この書類を書いて」

 

 

僕「実はもう書いてきました、ここに。」

 

そう、できる男はあらかじめ出来ることをやっておくものなのだ。

 

 

係の人「あ、そう。どれどれ…」

 

 

係の人「はい、これ署名の日付。昨日の日付だからやり直し。」

 

 

僕「・・・。」

 

 

気を取り直して再度書類を埋め、再度列に並ぶ。

 

 

僕「書いてきました。」

 

 

係の人「はい、じゃあカリフォルニアに住んでいるっていう証明の書類出して。」

 

 

僕「こちらです。(会社発行の雇用に関する書類と保険の書類)」

 

 

係の人「んーダメね!!このどこだかわからない会社の発行している書類じゃあダメ!証明にならない!別のもの持ってきて!」

 

 

僕「ご婦人。ご存じないですか?この会社は売り上げ3兆円規模のグローバル企業で信用足りえr」

 

 

係の人「はい、次の人!!」

 

 

僕「・・・DMV(どうかしてるぜ、まったく。Volcano)」

 

 

無念なり…。

 

 

仕方なく一度帰宅し、アパートの管理会社から契約書類のコピーをもらい、再度DMVDepartment of Motor Vehicles)へ。

 

 

また列に並び、係の人に書類を渡す。今度はオッケーが出て、次のゾーンへ。

 

次のゾーンでは再度書類を渡し、目の検査やら受験料の支払いなどを行う。

 

僕「お願いします。」

 

 

係の人「書類確認します。んーーー、ダメね!」

 

 

僕「!?」

 

 

係の人「この契約書、電子契約書でサインがない。無効よ。」

 

 

僕「いやいや、さっきの係の人オッケー言ってましたよ?」

 

 

係の人「ダメ。他の書類出して」

 

なんとなくこうなる予感がして、ありとあらゆる家に関する書類を持ってきて、そのうちひとつがたまたまヒットし、なんとかここをパスする。

 

僕「マジDMV(どうなるかと思ったー、マジで。Vegetable)」

 

 

最終ゾーンは写真撮影と試験。この最終ゾーンまで少し時間があるので最後の勉強などができる。

 

 

今は便利な世の中で、教材などもスマフォのアプリひとつで見れてしまうので皆スマフォで最後の追い込みをしている。

 

 

僕も負けじとアプリを起動。

 

 

ポケモンGOである。

 

 

もう、なんというか抑えられなかった。書類のいざこざがあって早く落ち着きたかった。ゆえにポケモンGO

 

 

~数分後~

 

予想以上にポッポの捕獲にてこずり、僕だけ最後の追い込みがスーパーボールを使ってのポッポ捕獲という、何とも言えない状態で順番が来たので試験を受ける部屋に入室した。

 

 

ここでは写真を撮ったのちに、部屋のあちこちにパソコンがあるので好きなパソコンで試験を受け、その場で結果が出るので合格したら晴れて仮免取得的な状態となる。

 

 

大方の予想通り半目の状態の写真を無事撮影し、いざパソコンへ。

 

 

まず言語選択画面に入る。英語、スペイン語、中国語、日本語、フランス語、ドイツ語などなど。さすがに外国人が多いカリフォルニアだけあって、言語の選択肢が多い。試験問題も各国の言語で受けられ、公式の教材も各国版が用意されている。

 

 

アメリカ生まれで、幼少期10年をアメリカで過ごし、その後日本にわたるも、中学高校ではレベルの高い英語教育に揉まれ、大学では授業全てが英語オンリーでしかも一年間イギリスにも留学し、会社も海外営業として入社し、アメリカ、カナダ、オーストラリアなど英語圏を主に担当し、その後アメリカに駐在となった僕は当然日本語を選択した。

 

 

パソコン「それではテストを開始します。」

 

パソコン「と、その前にあなたはアメリカ国民で有権者ですね?」

 

僕「(あー、そういえばなんか書類になんか選挙関連の事書かされた気がする)はい。」

 

パソコン「それでは以下の質問に対して回答してください。」

 

 

どうやら運転免許の登録情報と選挙がリンクしてるみたいで、ここからやれどこの政党を支持しているとか、やれ投票の形式どうしますかとかやいのやいの聞かれる。

 

パソコン「ありがとうございます。選挙関連の質問は以上です。ここからは試験に移ります。」

 

パソコン「Please Choose the language from below;

 

     English

 

     Español               」 

 

 

いやいやいやいやいやいやいやいや。お前急にどうした!何急に外国人ぶりやがって!さっきまで日本語であんな親身だったのにどうした!さっきまであんなに「へへへ、僕これだけ言語わかるんだ!すっごいでしょ、えっへん!」みたいな感じだったのになんで一気に外国語減った?

 

 

あれか、アメリカ国民だからか?アメリカ国民なら当然英語で勉強してますよね?みたいな。残念!こちとら日本語でしか勉強してませんから!しかもEspañolってなんすか。第二外国語のスペイン語の単位を落とした僕への嫌がらせか?もう、スペイン語でテストに出そうな単語で分かるのたぶん左と右くらいしか分からないですからね。

 

 

そんな感じで泣く泣く英語を選択。最初の数問知らない交通関係の単語が出てきて脇汗がすごいことになりましたが、なんとか試験をクリアして無事仮免取得しました。  

   

 

マジDMV(どうしようもないくらい、もうやりたくない。Vacation)

 

 

【食レポ】 山頭火 アーバイン店

どうも皆さん!ご存じのとおり神の舌を持ってるような気がしなくもないといわれていたらいいな~っていう僕なんですけれでも、まぁ、今だなおホテル暮らしを強いられている僕は自分で料理をすることができず、アメリカ人の作るグダグダな料理を食べざるを得ない状況なんですけどね。

 

 

もうちょっといい加減きつくなってきて。あーなんかもう普通に日本のもの食べたいなぁと思って。

 

 

で、自分の好きな食べ物なんだったかなーと思い返してみたらラーメンだったわけですよ。

 

 

いや、アメリカでラーメンは食べられないだろう…と思って検索してみたらね。出るっていうね。

 

しかも結構出るんですね。で、その中からなんか聞いたことがある山頭火アーバインにちょっと行ってみようとなったのでせっかくなので食レポします。

 

↓お店のURL

アーバイン店 | らーめん山頭火

 

 

まず皆様山頭火ってご存知ですか?僕はね、実は日本にいた時から知っていたんですよ。

 

恐らくラーメンに詳しくない方も聞いたことがあるのではないでしょうか?そう、なぜならセブンイレブンにカップめんが売っているからです。

 

 

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これです。

 

 

僕も何を隠そうこれでしか知らないです。実際のお店には行ったことありません。

 

 

北海道の旭川が本店らしいのですが、現在では国内で21店、海外でもアメリカをはじめカナダやシンガポールなど全部で32店あります。

 

え?海外店舗大過ぎ・・・?

 

 

豚骨スープがベースの「しおラーメン」がこのお店のベーシックなラーメンです。クリーミーで飲みやすいスープ。そのスープが程よくからみつくややちぢれた麺。そして食感や味の変化を楽しむため、きくらげや小梅が添えられたラーメンとなっていて、最後まで飽きない工夫がなされたラーメンです。(カップめんを食べた感想)

 

 

 

さて、前情報はこんな感じです。では果たしてアメリカの山頭火はどうなのでしょうか・・・?

 

 

 

ホテルから車で高速道路を走らせて30分。アジア系のお店を数多く抱えるヘリテイジプラザというショッピングモールに入ります。

 

 

全品1.5$!と書かれたDAISOを「うわっ、たっか・・・!」と思いながら横切り、日本の食品を扱うMITSUWAと言うお店に入店。

 

 

このお店のフードコート的なコーナーに店舗を構えているのです。

 

 

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お店はこんな感じ。(お店のHPから引用。実際は激混み)

 

3,4組が並んでいたのでその後ろに並び、列に並んでる間にガラスケースに入ったメニューに目を通します。

 

ラーメン各種が$10.99、チャーシューメン、大盛りはそれぞれプラス$1です。

 

その他ちいさな丼ものなどのサイドメニュー、セットメニューなどがいくつかあります。

 

僕はオーソドックスなしおラーメン(プラスチャーシュー)と、単品で鮭いくら丼を頼みました。

 

 

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おお、普通にラーメン。さてお味の方は・・・?

 

まずはスープを蓮華にとり、すすります。

 

・・・!なるほど、実にクリーミーで飲みやすいスープ。癖がなく、いつまでも飲んでいられるような優しい味がします。例えば、公園にある水飲み場からこのスープが出続けても飲んでいられると思います。

 

また、アメリカでは禁じ手とされるスープや麺をすするという行為ですが、ここはラーメン屋。大胆にすすることで日本ではまた味わえない背徳感という名のスパイスが加わり、この優しいスープに独特の深みを与えてくれます。

 

そしてこのスープを程よくからめとってくれる麺。スープ同様にするすると口に、そしておなかに入っていきます。

 

これだけするすると入っていくと飽きるのでは?と思われるかもしれませんが、途中きくらげで食感を変えて楽しむことが出来ますし、小梅で一瞬味の切り替えを行い、再度麺とスープを新たな気持ちで迎えることが出来ます。

 

また、鮭いくら丼ですが、しゃけの塩っけ、いくらのうまみの爆弾、ご飯の暖かさがそれぞれ違った特徴を持つにも関わらずケンカせずうまく調合し、カリフォルニアにいながらまさかの北海道を感じることが出来ました。(横にROYCEのお店があったからではないと思います。)

 

 

【総評】

★★★☆☆

普通に美味しかったです。カリフォルニアで食べられると考えれば及第点。日本で食べたら「うーん…気が向いたらまた行ってもいいかな…?」くらい。良くも悪くもセブンイレブンのカップめんとの違いがあまり感じられなかった。というか逆にそこまで再現できている日清さんに脱帽。

 

 

色々と出歩くついでにどんどんとラーメン屋開拓していきます。

「マイケルVS.アレクサンダー」

海外の方からするとですね、どうも日本の名前って基本的に発音しにくいみたいで。

 

 

駐在員って結構な割合で欧米の名前のニックネームをつけるみたいなんですね。

 

 

だいたいは自分の名前に少し似た名前をつけるっていうパターンが多いみたいなんですけど、(例えばオサムならSAMとかね)僕はちょっと違う方法で行こうと思いまして、最終的に「マイケル」か「アレクサンダー」のどちらかまで絞り込みました。

 

ちなみにマイケルは僕のいにしえからの愛されニックネームで、アレクサンダーは皆に忘れ去られている僕の実のミドルネームなのです。

 

いや、実際すごい悩みましてね。マイケルならずっと呼ばれ続けているのですぐさま反応できるのに対し、アレクサンダーはなんといっても本名ですからね。

 

で、迷った末に会社の同期のラインにこの議題をふと投げかけましてね。もう同期に決めてもらおうと思いまして。一石を投じたわけですよ。新たなきのこ・たけのこ戦争ですな。

 

もう、これで同期同士がヒートアップして争い始めて「やめてーーー!私のために争わないでーーー!!」ってなるかなー?って思ったんですよ。

 

 

 

そしたらまさかの全員マイケルを推すというね。たけのこの里圧勝ですわ。

 

 

だからもう「マイケルで行きます」つって名刺とかにも入れちゃいまして一応マイケルで通しました。

 

 

そんなこんなである日、全米にちらばっている営業とこっちの本社側とで全米の電話会議があったんですけど、それで僕も出席したんですよ。

 

あんなこんとやこんなことを話し合っていたんです。まぁ、これは内容が言えないので「きのこの山はチョコが手につかない」とか「たけのこの里はクッキー部分がうまい」とかまぁ、そんな感じで意見交換が行われていたと思っておいてください。

 

 

そんな感じで熱い議論が繰り広げていたら、司会の人が思い出したように「そういえば今回から日本から来たマイケルに会議に加わってもらうからよろしく」と言うもんだから僕も「あ、マイケルです。よろしくお願いします」ってあいさつしたんですよ。

 

 

さぁ、あとは聞きに徹するだけかな・・・?って思ってたらある人から「彼はなぜマイケルなんだ?」という質問が飛び出したのです。

 

 うわ、説明するのめんどくさい。と思って「いやー、話すと長いので!やっぱり僕はたけのこの里の食感g…」

 

「いや、マジで。なんで?」

 

再度質問される。どんだけ興味津々なんだ。

 

すると、会議室が静まった。

 

 

え、これマジで説明せなあかんやつやん・・・。

 

 

僕も観念してこう口を開いた…。

 

 

「Weii, it's a nickname from my schooldays. When I first introduced my self to my classmates, I told them my middle name is Alexander, which it really is. I thought they will remember my name by saying that. Then after the self introduction part, one of my classmates tried to call my name but he was like "Wait what was his name? I do remember he had an American name....." "MICHAEL???" That's how I became Michael.」

 

 

 会議室が爆笑の渦に包まれましたわ。全米を笑わせました。みんな口々に「いや~それはマイケルだわ笑」とか「そうだな、お前はマイケルだ!笑」と笑いながら肯定し、僕も初めて英語のすべらない話を成功させホクホクしていたのですが、その時皆の笑い声の中にひとつ不穏なセリフを聞き取ってしまったのです。

 

「お前はマイケルじゃない」と。

 

 

初めてですよ、僕のリスニング能力の高さが仇となったのは。

 

 

え、いや、なんで?どいつが言ったんだ・・・?僕が静かに会議室を見まわすとすぐにわかりました。一人だけ笑っていない人がいたのです。その人と目があい再び言われました。

 

 

「お前はマイケルじゃない」

 

 

っていうか、お前普段席隣やんけ!!そんなことを思いながら普段一緒に仕事してたんか!!

 

 

僕は静かに聞きました。

 

 

「なぜ僕はマイケルじゃないんだい?」と。

 

 

すると、「いや、すまない。君の話を聞いてなぜマイケルなのかというストーリーは分かったのだが、君はマイケルという顔をしていない。アレクサンダーならまだ分かる。でも私の中では君はどうしてもマイケルではないのだ。すまない。」

 

まさかきのこの山派がまだ潜んでいたとは・・・。

 

というか!普段は逆のことを言われるのに!!

 

なんせ僕マイケルと呼ばれた回数は多分5万回くらいあると思うんですけど、アレクサンダーって呼ばれたことたぶん30回もないと思うんですよね。

 

 

まぁ、そうやって言われるものだから僕も仕方ないので「分かった。いつかマイケルと呼んでもらえる時が来ることを願うよ」とだけ言い、また会議に戻りました。

 

 

あの会議から一週間ほど経ちましたが未だ彼からマイケルと呼ばれません。

 

僕は知っています。誰かが「マイケルがうんぬんかんぬん」とか僕の話をしていると「奴はマイケルじゃない」と彼がぼそっと言っているのを。(念のため言っておきますけど、僕と彼の関係はこの件以外はすこぶる良好です。)

 

 

やらなきゃいけないことが多いのにまた一つ「きのこの山派の撲滅」という新たな駐在の目標ができてしまいました。 

 

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「休日とあと初心を忘れないという話」

なんとまぁ、早いものでこちらに来てから10日が経ちました。

 

 

 

 

この間何って淡々と仕事してました。

 

 

 

  

淡々とし過ぎていて、なんかもう5年くらいアメリカで働いていたかな?くらいの溶け込みっぷりでして。

 

 

 

前の職場のことなんかもうすでに朧げで、多分同期の名前半分くらい言えないんじゃないかな?って(嘘だゾ★)

 

 

 

 

 

まぁ、平日はそんな感じで、土日はというと最初の土日ってもう時差ぼけ直すことに全力を注いでたもので何してたかって言うと、キャンペーンで無料で読めたジャンプの迷作野球漫画のMr.フルスイング(通称ミスフル)をひたすら読むというかなりなんとも言えない過ごし方をしていました。

 

 

 

 

なので、昨日の土曜日が実質初めての休日だったのです。

 

 

じゃあ何をしてたかって言うと、駐在員の皆様とそのご家族でBBQというこれまたアメリカンな過ごし方をしたのです。

 

 

これがまたすごい楽しくてですね、駐在員の皆様のお子さんとか来られてたんですよ。

 

 

 

一番年上の子で6歳くらいだったんですけど、僕自身周りに小さい子がいなくて最近では子供と関わりが無かったんです。

 

 

 

僕結構クラッシャーとかデストロイヤー的な一面が無くもないので、なんかの拍子で傷つけてしまうものが苦手で、こう子供とか、老人とか、iPhoneのガラスフィルムとかそういうのが苦手なんですよ。

 

 

 

あーお子さんの相手できるかな?大丈夫かな?って思ってたんです。

 

 

 

そしたら僕まさかの子守の天才という謎の才能を持ってたみたいで、もうお子さん達と遊びまくりで、僕自身もはしゃいでたんですよ。ボール遊びしたり、プールサイドで遊んだり、河童とは何かという説明をしたり。すごい楽しかったんですよ。

 

 

 

で、奥様方は奥様方で僕の最近のすべらない話の鉄板である「兵庫で働いていた時にボロ団地で4人暮らしをさせられていた話」と「ボート免許を取るときに湖に落ちた話」の二枚看板を中心に笑いを取りつつ、アメリカで幼少期を過ごした経験があったので、その経験からお子さん達はどのようにして過ごすべきなのかという熱い教育論をぶつけてアドバイスをした事で奥様方の心も鷲掴みにしましてね。

 

 

で、かくいう僕は奥様方のアヒージョやらお肉やらで温かみのあるお料理に舌鼓を打ち、お腹の方を満たしまして。

 

 

 

 

もう何というかみんながみんな幸せという素晴らしい休日を過ごしたのです。

 

 

 

 

 

 

もうすごい満足して、鼻歌歌いながらドライブして帰ってね。ホテルに戻って、ベッドにダイブして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんで、俺独身やねん!!!!!」と思わず叫びました。

 

 

 

いや、もうね。眩しい。多分カリフォルニアの日差しのせいじゃない。でも眩しい。

 

 

 

美味しいお料理作ってくれる綺麗な奥さん俺かて欲しいわ!!

 

 

目に入れても痛くないような可愛い子供俺かて欲しいわ!!

 

 

 

 

でね、僕思い出したんですよ。駐在の目的を。

 

 

シェアを上げてくるとか、利益率を良くするだとかじゃあない。

 

 

ミーシャバートンみたいな奥さんを見つけてくる事だってね、思い出しました。

 

 

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↑全盛期のミーシャバートンさん。

 

 

なので5時間ほど寝て朝から早速ニューポートビーチ行ってきます。

 

 

運命的な出会いをしてくるので皆さん期待しておいてください。

「出発&到着」

6月23日。

 

前日に高校の友人たちと日本での最後の晩餐になぜかインド料理屋へ行き、そしてなんだかんだでタイミングが悪く結局誰もいなかった実家を後にしながら思った。「本当にこれから駐在行くのかな・・・?と。」

 

まったく実感のないまま関西国際空港へ。

 

なんだかふわふわした気持ちのまま第一の関門、「チェックイン」がやってくる。

 

 

なぜこの他愛もないフェーズが関門なのか。それは僕がビザを取得しておらず、かつ日本のパスポートでチケットを取ったからである。

 

一応整理すると、僕は日本出国時には日本のパスポートで出国し、アメリカ入国時にはアメリカのパスポートで入国するようにアメリカ大使館で言われた為、このような方法で入国、滞在をすることとなった。でもこれって非常に釈然としないんですよね。なんか釈然としないですよね?

 

 

「すいません、ビザ等は取得されていますか?」という質問からややこしいことを言われる気がしてならない。そんなことを考えつつ、チェックインカウンターを訪れた。

 

パスポートをチェックしつつ、すかさず「すいません、ビザ等は取得されていますか?」と言われる。

 

うわ、きてしまったああああ。でも僕は毅然と「あ、あ、あの!え、永住権持ってるんです。こ、これ、パスポートです!」と言いました。

 

ちゃんと言えたかな?

 

僕のアメリカパスポートを見ながらなぜか「ふっ」と一瞬鼻で笑われて「はい、大丈夫です。」と言われ第一関門突破。

 

何がおかしいねん!!

 

 

釈然としないまま第二の関門「出国審査」へ。

 

 

ここでもどうせ「すいません、ビザ等は取得されていますか?」って言われるだろうなぁ・・・と思いながら出国審査開始。

 

「はい、結構ですお通りください」

 

 

「あ、違うんですよ~米国の永住権持ってまして~ほらここにぱすp・・・え?」

 

 

まさかのスルー。

 

 

もうすごいめんどくさいごたごたに巻き込まれるだろうなぁと覚悟していたので、かなり早めに行ったのですが、裏目に出て何とも言えないラウンジでひたすら時間をつぶしていました。

 

 

ここから飛行機に乗るわけですが、ここでは特に事件はなく、しいて言うなら何かターバン巻いた人が客室乗務員と何やら揉めていたっぽい事と、2015年のM-1の動画が見れたので見ていたのですが、やっぱりタイムマシーン3号のネタが一番面白かったんじゃないかって思ったくらいでした。

 

 

10時間半後、無事にロスにつきまして、ここで最後の難関、「入国審査」が待ち受けていました。

 

 

最悪ココで強制帰還もあるなって覚悟していました。もうそうなったら帰りの便は下町ロケット全話見てやろうって。

 

 

僕はアメリカ人なので、アメリカ人のレーンでスムーズに入国審査が始まりました。対戦相手は素手で戦ったら僕はまず3秒でミンチにされるであろう屈強そうな黒人のおっちゃん。

 

 

おっちゃん「Where did you come from?」

 

ふっ、愚問だな

 

僕「Japan」

 

おっちゃん「OK.」

 

余裕やな。

 

おっちゃん「How long have you stayed in Japan?」

 

・・・え、どんくらい?去年アメリカ行ったけど完全に日本人として行っていたけど、アメリカ人としてってことか?となると・・・

 

僕「Thirteen? No… Fourteen ? No… mmmm…. A long time !」

 

まぁ、17年だったんですけどね。

 

おっちゃん「Business?」

 

いや、子どもの頃からだから・・・うーーんと・・・

 

僕「Yes, business」

 

嘘はついてないからね。

 

おっちゃん「Teaching English ?」

 

いや、車会社だから・・・

 

僕「Sort of !」

 

 

中高の時、期末試験前とか結構教えてたし。

 

 

おっちゃん「OK Welcome back to the United States.」

 

 

うおおおおおおおおおお!!めっちゃ違和感ある!!!

 

 

おかえりなさいってもう17年間帰ってないんですけど。家出にしてもかなりやりすぎですよ。僕のこの17年間だってそりゃあね、それなりのドラマがありますよ。

 

17年前の僕は言ってしまえば日本という異国で暮らし始めたわけですからね。そりゃあもう苦労の連続で、初めて日本の小学校の掃除時間の同級生たちの雑巾がけを目にしたときは「うわ、奴隷かよ・・・」って思いましたし、給食当番で牛乳を持って来たり、スープをよそったりしている同級生を見て「うわ、奴隷かよ・・・」って思ったもんですよ。

 

それがですよ?もう十数年後には、お店でいの一番に雑草抜きをして「店長!雑草全部抜いてきました!」ともう社畜という名の会社の奴隷をやっているんです。それくらいこの17年というのは重いはずなんです。

 

 

それをおかえりなさいの一言で済ますとはどういうことじゃ!!!

 

 

とは全然思わず、「Thank you」と颯爽と入国審査を終えました。

 

 

全ての懸念事項が解決し、「やったあああああ!」という気持ちを胸にタクシーに乗り込み、会社横のホテルに到着し、「やったああああ!」とベッドにルパンダイブを決め込み、足をバタバタさせながら脱力していました。

 

ハイジの小屋のシーツってこんな感じなのかな?とか思っていたのですが、ふと、「ついたら電話してください」という駐在員の先輩の言葉を思い出し、脱力しながらも手だけ電話機に伸ばし、電話を掛けました。

 

 

僕「もひもひー、ぶじにほてるにつきましたぁー」

 

 

先輩「あー、そう?じゃああと5分後迎えに行くけど大丈夫?」

 

 

!?!?!?!?

 

 

しゅ、しゅ、しゅ、出勤!?まだロスについて1時間もたってないのに!?

 

 

おいおい、先輩ここは自由の国アメリカだぜ?俺は自由にさせてもらうぜ・・・?

 

 

そう、初めが肝心。始めにガツンと言っておかないと。そう思いながら僕はすぐさまこう答えました。

 

 

 

 

 

僕「すいません、あと10分だけください!!」

 

 

 

17年という月日は重すぎた。

最終出社日〜僕はそこまで有名人じゃあないという話〜

先週の金曜日は本社での最初出社日でした。

この前日までは気持ち的にフワッフワッしてて、後輩達の前で「アメリカでどうしたらええねん…!」とそれはそれは情けない姿を晒してたんですよ。

回転寿司をみんなで食べてたんですけどね。いつもなら必ず食べるカリフォルニアロールもこの時ばかりは食べないというアメリカに対する細やかな反抗を見せていました。

日本でやり残した仕事はないか?このままアメリカへ行ってもいいのか?本当に向こうで仕事をやっていけるのか?嫁さんは果たして本当に見つかるのか?色んな気持ちが渦巻いていました。

もうはっきり言いましょう。僕の気持ちの方が回転寿司よりもぐるぐる回ってました。

それがですよ。不思議と最終出社日の朝。すっと起きて、「ま、なんとかなるか」と気持ちが落ち着いていたんですよ。気持ちが回転寿司から回らない寿司になってたんですよ。

もう、何というか大学生のバイトじゃなくて歴戦の大将が握ってくれてるようになってました。へい、おまち!みたいな。

そんな気持ちでね。ゆるりと出社しました。

午前中。

まず、パソコンでメールをチェック。仕事を全て後輩と上司に引き継いだので僕宛のメールはほとんどありません。

ほとんどないんですけど、一つだけ僕がこの日に受け取らないといけないメールがあったんです。

ズバリそれはアメリカに着いてからの具体的スケジュール。

どこに泊まるとか、いつ出社するとか、誰が迎えに来るとかそういう感じのです。

メールボックスを開ける。

メールを探す。

見つからない。

一回Outlookを閉じる。

再度開く。

メールを探す。

ない。

なるほど、これ一見すると何もメッセージが無いように思えますが、僕には見えます。

ズバリこれは駐在員たるもの一を聞いて十を知れというメッセージですね?限られた情報で正解までたどり着いて見よ。的な。

昨日までの僕ならいざ知らず、今は大将なんでね。冷静沈着に魚を締めるように、「後日gmailに送って下さい」とリマインドメールを送っておきました。(後日ちゃんと届きました)

午後。

後片付け的なことをしつつ、挨拶回り。

この時お世話になった人達に色々とご挨拶していたのですが、ほとんど関わった事のない人達や知らない人達からも結構話しかけられまして、「頑張ってね」とか「体には気を付けてね」的な事を結構言って頂いて本当に嬉しかったです。

嬉しかったんですが、全然知らない人から「キャプテンアメリカになってこいよ!ガハハハハ!」と言われたのだけは本当にリアクションに困りました。嬉しかったですけどね。

まず僕そもそもアメコミそんな知らないんでキャプテンアメリカも全然知らないんですよ。なんか人を助ける青い人ってことしか知らなくて、僕の中ではドラえもんと同じなんですね。

だからとりあえずより身近なドラえもんを目指す事にしました。

終業後。

午後皆様からの熱いメッセージを自分の中で反芻しながらオフィスを後にしました。

帰ってる途中でも結構話しかけられたりしましてね。またまた知らない人達からも暖かいお言葉をいただきながら帰っていたのですが、もうその頃には目頭が熱くなり、汗だかなんだかよく分からないものが目に溜まってました。

そんな中会社の外に出るゲートに向かって歩いていたのですが、途中で財務部とかがある建物の横を通り過ぎていたら遠くの方で大きく両手を振ってる人が三人ほどいたんですよ。

どう見ても知らない人達。

「おいおい、どんだけこの会社は温かい会社やねん…!」と僕も負けじと手を振ったんです。

すると予想に反して「え?」みたいな顔をされたんです。

僕も「え?」ってなってふと後ろを見たら車が一台来ていて、運転手も「え?」って顔してるんですよ。

それでね、僕気づいちゃったんですよ。あ、この車を誘導してたんだって。

そこからですよ、もう一目散に逃げました。心底最終出社日で本当に良かった。

この少し前まで僕の目に溜まっているものが何なのか分かってなかった僕ですが、最終的には涙だったなって。そんな話です。